埼玉県蓮田市関山3-6-1

学校・保護者それぞれの負担の軽減につながる、現金以外での集金を実現するためです。

本校では、児童が毎月給食費や教材費を封筒に入れて持参し、一度、集金当番の保護者の方がまとめて回収し、その後職員が確認するという形で集金を業務を行っておりました。しかし、集金当番のご負担が少なくないことや児童が現金を持参するという安全面の懸念から現金以外での集金を望む声が寄せられるようになりました。

市内の公立学校では、引落し先金融機関が指定された形での口座振替を利用した集金を行っている学校もあったため、当初は同じ仕組みの導入を検討しましたが、支払う保護者の方の視点から見ると、新しい口座の開設が必要になる場合や毎月集金額を事前に指定の口座に準備いただく必要があるなど使い勝手や利便性に懸念を感じる部分がありました。

また、学校視点でも、一般的な口座振替での集金の場合、未払い時の声かけなどは引続き必要になるため、集金業務全体を考えた場合の負担軽減は限定的になってしまうという懸念もありました。

そのため、現金以外での集金を実現している事例を幅広く情報収集をしていたところ、ある公立小学校でエンペイを導入した集金を行っている事例を目にし、問い合わせを行いました。

最終的にはいくつか検討しましたが、koufuri+は学校にとっての負荷軽減と保護者にとっての利便性、そして、それを実現するための費用のバランスが取れていたことが決め手となりました。

現金以外での集金を実現する上で発生する費用の一部は、手数料のご負担という形で保護者への協力をお願いするしかありませんでしたので、導入においては費用面も大きな要素で、事前に保護者の方からのご意見も伺いながら検討を進めていました。

正直、市内の公立学校で導入されている口座振替よりも費用負担は大きい形ではありましたが、学校の業務負担軽減につながるとともに、保護者の方の口座振替に伴う手続きや支払い時の利便性が高いという点からご理解いただきました。

集金に関する業務や負担は想定通り、大幅に削減されました。その中でも特に効果を実感しているのは未払いの方への対応と金融機関への入金対応です。

今までは、未払いの方がいた場合は、事務職員と管理職・教員間で情報連携した上で、教員から対象の方へ連絡を行っていましたが、koufuri+では、画面上で集金状況の確認から未払いの方への再請求まで管理職及び事務職員の対応のみで完結するようになり、教員が行う集金業務はほぼゼロになりました。

また、集金したお金の入金も、本校では用途別に金融機関の異なる複数口座で管理していたため、もともとは一度集めたお金を用途ごとに再集計した上で、事務職員が各金融機関の窓口に持参して入金処理をしていました。しかし、koufuri+では代表口座に自動で入金されるので、必要な口座への指示だけで済むようになり、入金にかかる手間と時間が激減しました。

導入後に大きな混乱等もなく、現金の準備や集金当番がなくなったため、おおむねご好評をいただいているようです。

koufuri+の導入にあたって、学校としては、口座振替の登録が混乱なくスムーズに行えるかという点と口座振替になることで集金率が低下しないのかという２つの懸念がありました。

実際のところ、スマートフォンだけで行う口座振替の登録に関しては、保護者の方のご協力もあり、一週間ほどで約９割を超える方に登録完了していただき、大きな混乱もなく想像以上にスムーズに進んだ印象です。

また、一般的に口座振替にすると集金率が悪くなると言われていますが、本校では、現金集金からkoufuri+に変更した後も集金率は変わらず、また、持ち回りでの集金当番のご負担もなくなったことも踏まえ、保護者の方にも便利にご利用いただけているのではないかと感じています。

そして、本校でのkoufuri+の取り組みがひとつのきっかけとして、市内の別の小学校への新規導入も決まったと聞いています。現状ではkoufuri+は保護者負担、学校の業務負担の両方を軽減するために適したサービスであると感じています。